声帯結節の方のボイストレーニング(2)

声帯結節の方のためのボイストレーニング(2)

声帯結節の方のためのボイストレーニングパートです。「声帯結節」も含めですが、よくご相談に多い「加齢による嗄声(させい)」についてのお話をしたいと思います。

加齢により段々と声が出なくなってきた。という方は本当に少なくありません。特に私の今までの経験上で行きますと。男性より女性のほうがそういったことを訴えてくる方が多いのです。まずこの時点で少なからず女性ホルモンの影響を意識しておくと良いでしょう。

中には、出産を機会に高音が出なくなった。という方もいます。ホルモンバランスや、帝王切開などの手術処置による腹筋の術後回復の関係だったり、いろいろあるようです。

こちらは、加齢により声が出なくなった方のボイストレーニング動画です。大変長編なので、途中を飛ばしてみていただくのが良いと思います。始めと、最後の部分と。だいぶ声が違っています。

この方の場合は長年の発声法が余りよくなかったことに加えて過去のカラオケレッスンなどで、「高い声が出ないので、あきらめなさい」といわれ続けてきたか方だったのです。

結節が疑われている方の場合、まず声帯の状況をチェックしたい

声帯結節が出来ている場合、ポリープと違って全音域発声不良にはならない。

声帯結節の場合、高音域が主にかすれたりする。

声帯結節の方の場合、「空気を流す発声のほうが苦手な場合がある

これはどういうことかと申しますと、裏声のような発声を求めた場合、声帯結節のある方は「声帯の周りの筋肉を緩める術がわからず力が入った状態で空発声(息のみの発声)を行おうとするため、「さ~」という力み特有の息を流す発声をしてしまう。

こちら「声帯結節気味な方のためのボイストレーニング」と画面上にタイトルを打っています。「気味」という言い方もあいまいなのですが、声帯結節は全音域声が嗄れてしまうわけではないので気づかない方が多いのも事実です。中には、「もう何年もこの声なので、声変わり舌かと思いました」という女性も平気でいてびっくりしてしまいます。

加齢の場合は声帯萎縮(声帯が硬くなって萎縮してしまう)

加齢の場合は、声帯結節よりも「声帯そのものが萎縮してしまう」という「声帯萎縮」の可能性が高いです。私の生徒さんも過去、そのように診断されてこられた方が少なくありません。上記のムービーの女性の方もまさに声帯萎縮と診断された方です。お医者さんの言い方をお借りしますと「声帯がぶよぶよになっている」

とまさに、このとおりなのです。

どうやったら声帯結節(声帯萎縮がチェックできる?)

声帯萎縮の場合

声帯萎縮の方の場合、「声帯をくっつけるトレーニング」をいくらやっても、その位置確認がなかなかできず、かならず同じような発声に繰り返し戻ってしまう。

症状的には声帯ポリープに似ていて全体が嗄れている。

叫んだり、声帯を閉じる発声を行ってもずっと声枯れが続く。

高音域になりしっかりと声帯がつく音域がある。

声帯結節の場合。
声帯結節の場合は下記のような症状がわかります。

話し声に近い音域はさほどでもないが、高音域になると一気に発声困難となる。

声帯萎縮の方が「ガラガラ声」だとすると、結節の方は「息の混じりけ」が多いタイプ

声帯萎縮の方は「痰が絡んだような声」に対し結節の方は声そのものがかすれている感じ

 

以上私の経験上の査定ですから、こちらは医療機関での指標ではありません。のでお取り扱いには十分ご注意くださいませ。

上記指標に関しましてムラーラミュージックオフィスは責任を負わないものとします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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