ミックスボイスの発声について
ミックスボイスについては、とても内容が複雑なので普段はブログにあまり書くことをしません。というのも、「ミックスボイス」の定義は実に難しいからなのであります。
それがすべての答え、というところです。「それは裏声ですからミックスではないですよ」という人もいたり、「いや、それはミックスボイス」です。という人がいたり、それぞれなのです。
ミックスボイスに必要なのは声帯の開放感と閉鎖感
ボイストレーニングスクールさんの動画を色々見ていても、この項目は、はずせないようです。まず、この「声帯の閉鎖感と開放感の感覚の違い」が致命的にミックスボイスへの誤解を生んでしまうこともわかっています。
キーワード1 息のあり方について。
キーワードの一つ目は、「息のあり方」です。
ミックスボイスの発声をする際に、「息の出る量」に着目するのことが多いのですが、息が出る量のみがピックアップされがちなのですが、本来は「息の出る量と息の出方」の両方に着目しなくてはなりません。
キーワード2 声帯を閉じたときの感覚
声帯を閉じたときの感覚の違いです。いわゆる「チェストボイス」(胸声)を意識しすぎると、ミックスボイスで使用したいポイントから外します。どちらかといえばエッジボイスの感覚を大きく残し、息が混じる分量を調整しながら、エッジボイスを意識して残す方法とポジショニングを意識することが大切です。
息が鼻から抜けていく感覚が重要。
上の二つと同じ理由ではあるのですが、息が鼻から抜ける感覚が分からないと、声帯が「閉まる、開く」感覚を得るのが難しいのです。口(喉)から、息が出ていく感覚のみですと、声帯が閉鎖する感覚を100パーセント意識することは不可能に近いです。
良くやるミックスボイスのトレーニング
良くやるミックスボイスのトレーニングです。
■「miaou」など猫のなきごえなどの鼻にかかる音。
■「え~い」などの声帯が閉鎖しやすい音のトレーニング
■ 「ぐ」などの声帯が閉まりやすく、鼻音になりやすいトレーニング。
鼻音になりやすいという事は、声帯が閉まる感覚が分かりやすいのです。
色々なトレーニングがあります。
声優さんの生徒さんにもホイッスル音域のボイストレーニングも行います。声帯の閉鎖感が良くわかるトレーニングです。
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