声帯萎縮・結節の方のためのボイストレーニング

声帯萎縮・声帯結節のためのボイストレーニング

声帯萎縮・声帯結節の方のためのボイストレーニング続編です。

声帯萎縮・声帯結節の方の場合、以前より言いますように、トレーニングをするのに、術後間もなくであまりヘビーなことが出来ない、ドクターストップがかかっているなどの場合は、ボイストレーニングはやりません。

あくまでボイストレーニングを行う場合は、「トレーニングをしたほうがいい方、しておいた方が良い方(術前など)に限ります。

トレーニングを行う場合、下記の事にまずチェックを入れます。

■1  ブレスを必要以上に強く発声している。

■2  女性の場合で、高音域で歌うのがほぼほぼ難しい音域でしか発声が出来ない。

■3  著しい顎関節症などがあり、顎の開く軌道に無理がある。

■4  ご自身が「声帯結節・声帯ポリープ症などの自覚がある

この4つぐらいです。特に「ブレス」に関してては、ご自身の自覚がある、「ない」によりトレーニングの方法はかなり変わってきます。要は、このブレスの状態が声帯が閉鎖している、開いているという感覚を正しくとらえられているかいないかの差異をわけるものなのです。

そして、「ご自身が声帯結節・ポリープなどの症状の自覚があるかないか」も重要です。ポリープの場合は全音域がでないことがほとんどなので、嫌でも自覚をさせられますが、結節の場合は症状は特定音域にとどまることが多いので、気づかずに歌っていた。という事も少なくありません。

ただ、結果それが理由でいつまでたっても良くならない。という事はかなり耳にすることがあります。

加齢性の声帯萎縮の場合

こちらの生徒さんですが、70歳を超えている方で、50代後半を境に一気に声が出なくなってしまった、という方です。調子は日によることはよるのですが、通常の会話の声も、スタートした当初はかなり聞きづらかったです。
現在は、「掠れている」というご自身の意思もあるのと、レッスンで調子が良い時の声と悪い時の声がはっきりと自覚で来ていることにより、ご自身で「ポイントに当たってる、外れている」という自覚があったようです。

動画に「声が出なくなった人のボイストレーニング」というタイトルでかなりの動画が見つかると思いますが、一応古い順にVOL1~8までそろえてあります。

一番大事なのは、この方が「きれいに歌うためのノウハウ」ではなくて、一番初めに使いたがっていたより、おしゃべり声に近い中音域(一番の方は除く)から 高音域にかけてをよりナチュラルにするということでカーソルを合わせてありますので、歌で発声を良くしたい。と思う方には物足りない動画かもしれません。

 

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