生徒さん自身がどんな先生に習いたいかを選ぶ。

生徒さんが先生を選ぶ時代。

実はこの記事のタイトルを「生徒さんが吉となる先生、不吉となる先生」というタイトルにしようと思ったのだが、さすがに辞めました・・・。今までうちの先生に限らず色々な先生と接してくる機会が多かったのですが(自分が勤めていた学校での先生なども含め)

時に、うそでしょ?と思うような講師の先生もいます。でも大抵の場合、それが重要な汚点であることは当の生徒さんは気づいていない場合が多く、いわゆる「ロッカールーム」での会話でその全てが明らかになることが多いのです。

会話していて「この人相当やばいな」っていう人、何人も見ています。しかし今回は、こういったマイナスの要素でなくて、あくまでプラスの要素として生徒さん側が先生を選ぶときに、ご自身がどういう先生に習いたいかな?という一つの指針にしていただけたら。と思っています。

どんなことを学びたいか?よりどんな時間を過ごしたいか?

ちなみにうちの学校のように体験レッスンは1度しか受けられない学校が多いと思います。ただ、うちみたいな小さい所ではなく、大きい所ですとフレキシブルレッスンというのが可能なところもあって、実際に色々受けてみて、先生をその都度選べたり交換出来たり、あとはお気に入りの先生の時間に行くという選択肢もあるような学校も増えています。私はネガティブな考えではなく、それって意外と「画期的だなあ?」と思ってみたりしています。

ただうちはそのシステムでは運営は無理です。であるならば、どうすれば生徒さんが快適に過ごせるのか。

「代表が、先生と生徒さんを見る目があれば良いのです。」

ファーストコンタクトはほとんどがメールからスタートします。最近はメールのみではなく電話もすることも多いですが、ただ生徒さんのライフスタイルを意識して基本はメールです。メールをしていれば色々なことが分かります。例えば、一行の返信しかない方。お昼ご飯の時間帯にしかメールの返信がない方、とても丁寧な返信で文章が長く、今すぐにでも困っている方。仕事上必要で死活問題の方。

私はこれらからすべて情報を読み取っています。ですので、生徒さん側にはシンプルに

「レッスンを受けたい目的は何ですか?」とだけ聞くようにしています。

全てを網羅するオールマイティ型

先生が色々な「得意分野」をお持ちであればそれに越したことはありませんが、でも私も含めそれぞれ特性があると思います。そんな中、基本的に講師の方を見るときに下記の8パターンの先生がいることに気づきました。

知識が豊富で頼りになる先生。声の事はたいてい良くわかる。

声のスペシャリストですね。声の事、体の事が良くわかっていて(専門用語というわけではない)、過去症例もたくさんお持ちで何が来てもだいたい大丈夫というパターンの方です。この業界では相当重宝されます。

楽しい伴奏で歌わせてくれる伴奏が上手なノセ上手な先生

この先生は、伴奏に限らずノセるのが上手です。ノセるというのは決して「おべっかを使う」先生の事ではなく、生徒さんを気持ちよく導いて、「出来る」ことをきちんと認識させてくれる先生です。

生徒さんが親しみやすい、アットホームで自分にレベルを合わせてくれる先生。

決して生徒さんのレベルが低い、というわけではなく、「知識がまだ足りないな」と思っても先生が「何故出来ない、何故わからない」を寄り添って考えられる先生の事です。

ボイスとレニングをしながら世間の色々なことを織り交ぜながら伝えてくれる。

雑学知識や世の中の事に敏感で、日ごろの生活の中のあらゆることの中から声の知識に関してのことをピックアップ出来る先生の事です。

理論派で、理論を一般常識と絡めてわかりやすく教えてくれる先生

理論をしっかりもっていらっしゃる方。説明は多いですが必ず飽きさせず色々な事と織り交ぜて説明できる先生。メソッド的なものをお持ちな先生もこのタイプです。

かゆいところに手が届く、自分の知らなかった癖などを指摘してくれる先生。

ご自分の持っている知識よりも目の前にいる生徒さんに入魂できるタイプ。生徒さんの事をくまなく観察し、生徒さん自身に振り帰るスキを与えられる先生。

気持ちを共有してくれる先生。それだけじゃなく、ボイストレーニングの時間というものをきちんと共有してくれる先生。

気持ちを共有してくれて、くみ取ってくれる。けれど、そこを必ずボイストレーニングとしてシェアしてくださる先生。別に話をしなくても、「声を共有する事」でほっとする気持ちなになることが出来る先生。

自分の心の中を解決したくて、ボイストレーニングを選んでいる人もいる。それを見抜ける先生。

「あなたには悩みがありますね!」と一刀両断する人はド素人です。それならカウンセラーの所に行きます。それが出来ないからボイストレーニングをしているのです。そこを見抜けて、ご自身の声と向き合うことで成長につながる道しるべの出来る先生。

 

そしてこれらすべてを網羅するのが「オールマイティ型講師」です。私はそこを常に目指しています。ただし、オールマイティ型になるには、自分の普段の雑念はすべてレッスン中はオフしなくてはなりません。私的な感情も厳禁です。

今度私の元に「声の質が良くない」と言われたという生徒さんが始めていらっしゃいます。こんなのは言語道断です。声の質が悪いなんて言う事は絶対にありません。

生徒さんが楽しくレッスンできますように。

 

 

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