驚異のボイストレーニングとは?
驚異のボイストレーニングの力とは?
このタイトルの意味ですが、簡単に言えばどんなボイストレーニングが良いのか?というところに絞られます。ボイストレーニングを「最高に良い仕事!」として受けるほうもする方も捉えるとしたら、どんなところに着目すればよいのか?という事です。
声が出るようになるのが第一
これは当然ですが。ただ、どんな風にどんな声が出れば「成功」と言えるのか?という事を考えたいと思います。下記に、当校に来る生徒さんの主な悩みの例です。正直下記に取り上げる内容をもし、生徒さんご本人が熟知しているのだとしたら、それはかなり生徒さん側に良い素質があり、生徒さんはそれだけでかなりの伸びしろがある方だと思います。そうなのです。まずボイストレーニングをする上でご自分のウィークポインとを知っておくこと。というのは非常に有効です。実はこれってお見合いにも言えるような気がします。「どんな人が好き、というよりも、自分はこういう事が苦手なので、そこを受け入れてくれる人が欲しい。ここを助けてくれる人が欲しい」。と思う事と非常によく似ているのです。なので、それを上手にレッスン中に説明できる方、というのはそれだけでかなりのコミュニケーションの達人だといえます。
音域が狭い
主に高い声が出ない。という悩みの人が圧倒的に多いです。
ロングトーンが続かない。
歌っていると息苦しい。セリフだと長いセリフが言えない。など。
滑舌が悪い。
現場で指摘された。という方から、ご自身で気になっている方、はたまた日常会話で人に指摘されたというレベルの方まで様々です。
音痴である。
これは人から指摘された。という方よりご自身で思い込んでいる方が割と多いのに驚きました。
声が出ない。
年齢の関係だったり、身体的な理由(声以外の病気など)で声が出ない。というパターンもあります。
声帯ポリープ・結節がある。
自分で「そうじゃないのか?」と思う方から、お医者様から指摘された方まで様々です。
ボイストレーニングを受ける側にあるとよい三原則
ボイトレを受ける側の生徒さんがお持ちであるとよい3原則を挙げます。
■1 わかりやすい。
ずばり先ほどの話ではないですが、「高音が出ないから出したい」。とか「腹式が大の苦手」だとか「姿勢が悪いので声が出ない」など。簡潔にご自身のウィークポイントが分かっているパターン。それでいてそれが正確である場合はとっても話が早いのです。
■2 とりあえず受け身。
受け身というのは、何も「発しない」という意味ではありません。ただ、「高い音が出ない」というかたの6割くらいの方に見られるのが「この出し方だと高い音が出ない」という固定概念を脳から送られている方が案外いらっしゃるという事です。特に多いのは高年齢の方に見られる「歳なので高い音は出ない」という方です。これは全くの間違いなので、とりあえず流れに身を任せるべきです。
■3 高い想像力
「へえ」「こうなったらこうなんだ」など、言われたことを絵の想像で膨らませられたり、図形にできたり、なんとなく「これが言いたいのかな?」と想像が出来るととても話が早いのです。
ボイトレに年齢は関係ない。
年齢を理由に躊躇される方もいらっしゃいます。当校は最高年齢86歳の生徒さんで次いで76歳、そして73歳と続きます。60代50代の方も多いですが、驚くほど声が若くてびっくりします。中には50代後半でいまだに電話でセールスマンから「子供と間違えられていつも、お母さんはいません」と答えているという生徒さんまでいらっしゃいます。うらやましいです・・・。
こちらに2年前の生徒さんのボイトレ動画です。(ご本人の許可をいただいております)。この生徒さんは声帯萎縮と診断されて以降、来校されています。声帯萎縮は本来は壮年期以降の男性に多いのですが、この方の場合様々な身体的ホルモンバランス等の関係で声帯萎縮と判断されて今日に至っています。
この動画と同じ曲の歌唱をしていただきました。上記の動画も、しっかりと声が出せている感じはあるのですが、ただ、「力任せにしっかりと」の発声でまだまだ発展途上中でした。それが今はこちら
一見すると、上記の動画の方が声が出ているように感じるかもしれませんが、大事なのはどれほど楽に出せているか?というところです。ある程度の大変な方でも「力を使えば」運動能力的に声は一瞬で出せます。大事なのは、いかにその力を「声帯付近の筋肉に一任するか」。とくに声帯萎縮の方なんかは、声帯を意識した筋肉の動きの認知は当然弱いですから、そこをいかに身体的(全身的な力)から移行させるか。
これがとても重要なのです。この動画、聞く人が聴けば一発でわかります。なにが違うのか。
そうです。今回のブログは一般の生徒さん向けではなくどちらかというとトレーナー向けです。
ボイストレーナーの先生向けレッスンも行っております(対応宮島のみ)
コメント