ナレーション講座 VOL2(京都探訪記)

ナレーション講座 VOL2 (京都探訪記)をお送りします。

前回のナレーション講座VOL1でお送りした「京都探訪記」の続きをお送りいたします。まず、前回の復習も兼ねて。ですが、最近のナレーションは、キャラクターが立っているナレーター出ない限り、基本的にはフラットな読み方が主流となっています。特に、「製品ナレーション」など、日常的に耳にするものに関してはかなり顕著に表れてきます。

フラット読みは音程の上げ下げよりも、声の奥行き感が重要。

フラット読みをする場合、音程全体を「上げたり 下げたり」するのではなく、「一つの声のラインで、音圧というか声の奥行き感が広がるほうが魅力的なナレーションとなる。

この声の奥行き感に何より大事なのがミックスボイスなのである。

ミックスボイスはトレーニング方法は様々ですが、根本的には裏声の概念がきちんと理解できていないと作れません。そして、実は最近分かったことなのですが

声の印象は、例えば比較的「低音域」から始まって輪を描いて低音に着地した場合、出発と着地の声の印象が色濃く残る。という事がわかりました。
すなわちどういうことかと言いますと、例えば16Beatの英語の曲を歌うのに、母音の部分 Why(ワイ)Do(ドゥう)(見にくいですが紫色で示した部分)でリズムの感覚に「伸び」があったとしても、始発と終点の声の位置の印象が強く残る。という事なのです。これがわかっていると、単に「フラット読みをしましょう」と言われても、その声に奥行き感がない「棒読み」の声にならずに済みます。

では、前回の続きに入ります。

※元の原稿は前回の「ナレーションレクチャー1」をご参考になさってください。

8行目

  京都祇園と言えば、着物を来て歩いている女性も少なくない。

VP調の読み方で行けば、きょ(色が濃いほうから薄いほうへ流れるように)音の高低を付けて。~少なくない(ない)の音できちんと留める。

フラット読みの場合は、全体的に抑揚はつけない。ただし、先述したように高音域のミックスボイス音域をつかって「抜き」を意識する。

 近くには清水寺・安井金毘羅宮など、縁結び・縁切りのご利益で有名なパワースポットもあ る。

この場合「パワースポット」が重要語なので、ピックアップしていく。ここで「パワースポットも」の「も」の音をピックアップしてしまいがちだが、関西系アクセントになってしまうので特に強調しないほうが良い。

京都探訪記をご覧になっていらっしゃる皆様には見慣れた景色だとおもいますが この花見小路通を着物を着て小股で歩くゆっくりとした時間の流れが、まさに「 京都の良き 風景の一ページ」となるのです。

「花見小路通」はなみこうじどおり=滑舌注意です。

「この花見小路通を着物を着て小股で歩くゆっくりとした時間の流れが」まで一息で。ただし、切り切らずの技術を駆使して。

時間・匂い・音。

ここは、言葉のリズムと音を大事にして。一つ一つ言葉を切り離して 大切にして。

今回もまたオシャレな「京都探訪記」。 来週もまた 皆さんをお待ちしています

フラット読みの場合「京都探訪記」までの流れを右下がりにする。少し抑揚をつけるのであれば「京都探訪記」を少しだけ強調する。

 

以上、ナレーション講座VOL2でした!

 

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