YOUTUBEにアテレコ風動画をアップしました。
ここ最近はナレーションのレッスンが結構メインになってきているのですが、やはり同時に外国映画吹替のレッスンの需要も高まっていて、外国語映画吹替のワークショップや、吹替が強い事務所さんは、やはりアニメに力を入れているところも多く、ここで重要なのがやはり「役作り」となってきます。
役作りは、ここ最近はすごく難しくて、昭和の残り香がする読み方と、現代風な読み方ではだいぶ変化してきている印象です。
昔のセリフ読みは、どちらかというと朗読風というか「語尾をはっきり言う」ことにとても重点を置かれていて、また昔は主人公(アニメの声優さんで主人公をやっている方)が、アニメの主題歌を歌う。なっていうことも普通にあったので、昔のアニソンはどちらかというとクラシックの発声をきちんと習った方が歌っているような、アカデミックな歌唱がメインだったように思います。
しかしそれにしても、「キャラクター」のまま歌う。というのは本当に鬼の様に難しく、皆さん苦戦を強いられています。
特に、外国語アニメなんかで、もとは外国語の歌なのに、日本語に訳されたものをあたかも海外の人が歌っている風な日本語で歌わなくてはならない。となった場合、外国人の方の独特なリズム感をしっかり残したままで歌わなくてはならないことから、何とも難しいレベルの要求をされることが多いです。
また、監修を任されている方は、当然ネイティブに英語を話せる方がつくことが多く、私の生徒さんでもやはり「英語のリズム感」を日本語にあてはめるのがとても難しい。とおっしゃるかたも多くいらっしゃいます。
そんな中、私は読みははっきり言って素人ですが、声づくりの中でちょっとだけヒントになれば、と思い動画を上げました。
アニメのアテレコでコツになるのは、息づかい。
2010年に私は上京してきました。(遅咲きです。(笑))その時にびっくりしたのは、「東京の若者はすごくアニメを見ているな」と思ったことでした。おそらく地方局ではOAしていないようなアニメも、東京だと人気作だったり、深夜帯に結構おもしろいアニメを放送しているということも、その世代では常識になっていて・・・正直「ついていけない・・」なんて思ってしまったものです。
ある頃から、女性も男性もキャラクターはみんな「息づかいの多い読み方」が主流となっていました。
ただ、昨今では芝居メインで声づくりを否定する声も上がっているので、やはり、求められていることをその場でこなせることが一番大切な流れではないか?と思っています。
ボイストレーナーとして、「アテレコ」をとらえるとしたら、まず第一に「発声の仕組みを知ること」を提案します。
どこをどうやったら「そういう声が出せるのか」ということを必死に研究して、あとはクライエントさんからの要望に応えること。のみだと思っています。
※音楽と一緒で、読みもだいぶ多様化されるようになってきました。ですので、クライエントさんや、事務所の代表者の方が求める「声」や「読み方」を追究できるように、いつもいつでも声の手数を持っておくということをお勧めいたします☆
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