「あがり症」を克服するボイトレ
みなさま今日は。ボイストレーナー宮島です。
本日のテーマは、「あがり症を克服するボイトレ」についてです。
「あがり症を克服してキチンとしたトークが出来るようになりたい。」というご要望は少なくありません。
ただし、専門的な分野で、100パーセントこちらのレッスンで賄えないような内容もあるので、慎重にヒアリングをして進めていきます。
例えば、重度の吃音がある場合などでは、ボイストレーナーの力量だけではどうにもならないことがあると思っておりますので、
その場合は、専門機関などへの受診をお勧めするようにしております。(今までこういった事例はありませんで、話し方のすべてのことに対応できるボイストレーニング、というわけではないことだけお伝えをしております。)
また、「あがり症」だと言っても、ご本人の感じ方で全然レベルが異なることも事実ですので、そのあたりもまとめて行きたいと思います。
あがり症レベル低
■ご本人が、「いつも誰かと話すよりは、人前になるとうまくしゃべれない」と感じる程度のレベル
■人前に出ると、少し早口になってしまう。など、軽度なもの。
あがり症レベル中
■え~、あ~など、伸ばし言葉が頻発してしまう。、また、文章の間に無意味な間などが出てしまい、テンポよく話せない。
■声が小さくなってしまう。普段よりも言いたいことが言えなくなってしまうレベル。
あがり症でベル高
■人前に出ると、とりあえず頭が真っ白になってしまう。何を話してよいか飛んでしまう。
■人の反応(しっかり自分のことを見ているかどうか)が気になってしまい、自分が伝えることに集中できない。
ムラーラボイトレでまずやること。
私のボイトレでは、単純に「大きい声を出しましょう。」というスタンスは持ちません。通常では、「自信のない人は小さい声になるので、兎に角大きな声で話しましょう」というスタンスになって、文章の頭を強く発音して、自信がある人の様に見せたりするようなトレーニングが割と見られます。
が、そうではなくむしろ「ゼスチャーと声の大きさを大きくして、自分の存在を少し大きく見せる」トーク法は少しだけ古い気がします。
頭の中で話の要点をまとめるようなロジカル的なことも少し行います。
ただし、頭を使いすぎるのも良くないのであまり「ロジカルに話し方を分析しすぎる」ことに走らないように、努力します。
また、自信がない様に見えてしまう原因として、「目線」に大きな関わりがあることもわかっています。
歩くときに、目線が下を向いていると、「下を向いている方の歩き方」になってしまいます。
ボイトレで姿勢を意識するのには、単純に良い声を出すのに加え、心理的な部分でも多少の違いが出てくる。ということなのです。
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