意外と当てはまる方がいるかも?(舌癖)について。

ラ行が言えない、ダ行と混濁するなどの悩みのある方。

少しアバウトだった自分の知識を少し整理しました。よく、「ラ行どダ行が同じ様に混濁して聞こえてしまう」という事象に当たります。

うちはあくまでボイストレーニング教室で、発音トレーニング専門の、例えばMFT(口腔筋機能療法)の専門的な機関ではないので、やれることは限られているので

基本的には、歯列異常などの機能的な問題の場合には、迷わず医療機関の受診をお勧めしていますが、

少なくとも、「自分が少し、そういった問題にぶち当たっているかも?」という指針として、レッスンを通じて気づいていただく。という事を一番の目的として考えています。

日本語の発音の分類は細かくすると、両唇音、歯音、歯茎音、硬口蓋音など、挙げるとかなりたくさんの分類があるのですが、ひとまず

歯音(しおん)と歯茎音(しけいおん)に焦点を当てて考えていきたいと思います。

歯音とされる、ダ・デ・ドとタ・テ・ト歯茎音とされるナ行とラ行(ナ行を歯音とされるパターンもあるようですが、今回は、歯茎音の分類にします)

この、歯音と歯茎音が混同するというパターンを非常によく見ます。

今まで、その原因を単純に舌小帯短縮症とその可能性、というくくりにしていたのですが、すべてがそうとは限らず、

低位舌(ていいぜつ)という、舌が通常あるべき位置よりも低い位置に置かれてしまう。という状況がその原因になっている可能性が高い。

という事を知りました。

低位舌になる原因は、色々あって例えば幼いころになかなか指しゃぶりが直らなかった、とか、乳歯が早い段階で抜けてしまい、永久歯が生えかえるまでに時間が空いてしまった、とかもしくは、口呼吸の癖がついてしまっている(アレルギー性鼻炎)など

こういった原因で起こってくるという事がわかっています。

さらに、これらは舌の癖だけではなく、舌が本来あるべき場所にないことにより、舌の歯が前に押し出されて受け口のきっかけになったりと色々に影響が出てくることがわかっています。

舌小帯異常には段階がある。

舌小帯短縮症には、段階があります。ひどくなると、口を開いたときに下を口蓋に付けることが出来ないどころか、舌が持ちがらない。という事態にまでなるようです。

舌小帯に不具合がある場合には、基本的に口腔外科での専門治療(外科治療)になります。舌小帯の手術の両方などには、その専門のお医者様のそれぞれの考え方や術式があるので、ご自身でしっかり調べて納得できる病院を選ぶ必要があります。

ムラーラでは、専門な事はできませんが、いずれかの理由で低位舌になってしまっている方やその予備軍の方に少しでも正しい位置に舌を置くことを意識していただくために、色々なエクササイズを考えております。

近くYOUTUBEにこれらのこともアップしていく予定です。

 

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