原稿の種類について(長文滑舌トレーニング)
「長文」と一言で言いましても色々あります。小説のようなものもあれば、コラムのようなものもあります。「かぎかっこ」がある会話のような文章もあれば、特に会話もないような文章もあり、様々です。例えば、滑舌を良くしようと一生懸命読んでいても、実は声のトーンが変わってしまったり、アクセントがついてしまったり、そういった些細な変化も結局長くなってしまえば立派な癖となってしまいます。
現場で色々注意を受ける前に、こちらであらかじめ気を付けておいた方が良いことなどを事前にレッスンで克服しておくために、ムラーラミュージックオフィスでは様々な種類の原稿を自作にて取り扱います。
まず一般的に扱われるナレーションの原稿には以下のようなものがあります。
ニュース原稿
こちらは見ての通り、ニュースで読まれている原稿そのものです。実はここ最近思うのですが、この「ニュース原稿」が一番難しいのです。読み方というより、扱い方です。
ニュース原稿こそナレーターの質が問われます。ニュースと言ってもシリアスなものから、季節ものまで様々で、そういったものをどう料理するか、真価が問われます。
番組宣伝(ドラマ・映画・ドキュメンタリーもの)
番組宣伝はCMと扱いは割と似ています。ラジオCMの中にも、見ていない方にわかりやすいように「ドラマ仕立て」になっているCMも少なくありません。聞き手の想像を掻き立てるような読みの中に、番組背景、放送日、内容など必要な情報がきちんとピックアップされているかが重要です。
アナウンス原稿(店内アナウンス・場内アナウンスなど)
拡声器を持った人のように読まないようにすることがまず大切と伝えています。ナレーションは、見えない誰かを想像する必要はありますが、本当に周辺の誰かに呼びかける、というよりは、「誰かに伝えたいことを自分に言い聞かせるように読む」と、案外しっくりきます。→やや上級の表現ですが・・・。
自己PRナレーション
ボイスサンプルなどで必ず必要になってくる、冒頭の「自分のイントロダクション」の原稿です。こちらも、上記の「アナウンス原稿」と同じように拡声器型の読みにならないようにすることが大切です。
ドキュメンタリーもの
「ある人物を追った。」というような、人の一生や一部分をストーリー形式で語っていくような「語り」ものののナレーション。上記にあるように第三者がその人に対してのイメージや事実をとんとんと話していく内容。まるで真横にその人がいるように、まるで「他人行儀なように」読まないように気をつけたい。
VP(企業VPや風景ナレーションなど、映像に合わせていくようなもの)
映像が主体で、その映像に合わせたナレーションを読むもの。企業紹介や、風景ナレーション、色々なものがあります。今までのものとは違い、「映像が主体。」であるので、読み手としての主張はしません。これも、ある意味技術がいるのです。
いつ何が来ても大丈夫なように長文滑舌対策をしましょう。
滑舌の対策、というと舌の筋力トレーニングばかりを行ってしまいがちですが、本来は滑舌が、「発声を作用し」、「発声も滑舌を作用する」。
という、相互関係の上に成り立っています。これを忘れてはなりません。ムラーラミュージックオフィスでは、この相互関係の上でレッスンを行っていきます。
長文滑舌対策は、ムラーラミュージックオフィス。
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