外国語映画吹替レッスンのコツ(動画を見ながら考える)

外国語映画吹替のレッスンはどのように行っているか?

外国語映画の吹替に関わらず、ナレーションのレッスンでもそうですが、他との差別化を図るためには「個人個人に合わせたメソッドが提示できるか」否か。こちらが非常に重要になってくると感じています。結局のところ通常の専門学校や養成所のレッスンでは、マイク前に何人かの生徒さんが立ち、音響ブースに先生がいて、どうしても全体的なアドバイスしかできないのが現状です。一人一人の特徴をピックアップして一つひとつを掘り下げてレッスンをしていったら結局のところ、時間が一人に対して1時間あっても足りないくらい。だということなのです。

以前、私があるアテレコスタジオに行って、実際に所属している声優さん(ナレーターさん)とお会いした時にお話しした時のことです。

「うちの生徒さんは、プロの声優さんナレーターさんのかたがいらっしゃいますよ。」

というと、

「プロの人なのにボイトレなんてするんですね。」

と言われました。その時は、今ほど自信をもってお届けする内容がそれほどなかったので、

そうか・・・。なんて気落ちしてしまいましたが、今ではうちの生徒さんは皆さん通常の方々より仕事をゲット出来る確率が高い。ということも踏まえると確実にムラーラ自体のレベルが上がってきていることは明白です。

ムラーラは、今後外国語映画吹替のレッスンに力を入れていきます。私は文章能力がないので、大した台本は作れませんが、生徒さんがご自分で読まれた作品やその他の物を色々もってきて下さり、一度目を通しただけで、外国語映画吹替のなんとなくの王道ラインが分かったので、今後はそんな私の記憶をたどってオリジナルのアテレコ原稿を作っていきたいと思います。

外国語映画の吹替の仕事が取れる方々。

今回は女性に限ってお話をしていきますが、外国語映画の吹替は本当に演技力が必要なのと、最も言えることはもともとの声の素材が良い方がやはり採用されやすい。という現実があるので、我々は、やはりベーシックとなる声をきちんと作っていく。ということをやっていきます。

ふわふわして浮いてしまいがちな声の方よりも、ハリがあって適度に低音で艶のある女性の声は受けが良さそうです。

また、女性の場合は男性よりも少年役に適しているかたが多く、使い分けができれば何役もチャンスがある可能性があります。また、外国語映画吹替のお仕事が取れるかたの特徴としてみましたら、朗読をやっても、情感豊かでとても聞きやすい。という特徴があります。

そして何より、ナレーションとは、読み方の技術がこれまた違う。という所で、私は最近では

ナレーション→外国語映画吹替→朗読→俳優演技

という順で、声の情感の操作のレベルを謳っています。これはどういうことかというと、左に行けば行くほど声の素材のみでの表現になっていく。ということです。外国語映画吹替は

ナレーションほどフラットでもなく、朗読ほど情感あふれる読みをしない。ということです。

 

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