ピアノがうまい人よりも、歌がうまい人のほうがピアノがうまい。

ピアノ弾き語りの技術

ピアノの弾き語りのレッスンについての記事です。「ピアノがうまい人よりも歌がうまい人のほうがピアノがうまい」という記事です。こちらの真意は「ピアノの弾き語り」をしたときに

他人と差をつけるにはどうしたらよいか? ということに焦点を当てていきます。
ピアノの弾き語りというのは、歌とピアノとのアンサンブルです。これはギターの弾き語りも同じです。ただ悲しいことに、ギターの弾き語りは「ポジション」という、指のポジショニングを覚えてしまえばある程度弾けてしまう。という利点と難点があります。
ピアノ弾き語りにもポジショニングガイドはありますが
ですが、ギターと違い弦の配置がドレミファソラシドの規則性で並んでいるため、ギターのように倍音がバランスよく鳴ってくれません。ある意味、ピアノの弾き語りではいわゆるそのギターでなっている倍音を「自ら選択しなくてはならない」という状況が起こります。
※私のようなギター素人はむしろ、ギターのようにドレミファソラシドどおりに弦が並んでおらず、ドレミファソラシドを探すだけでも一苦労するような人間にとってはピアノはうんと楽ですが。。。

弾き語りのレッスンで行う音楽のいろは。

私のピアノレッスンでは、まず音大に入学するレベルでの楽典知識を身に着けていただきます。なぜそれをやる必要があるかと申しますと、いわゆる一曲自己完結型のピアノレッスンでは、生徒さんが退屈するまでの譜読み地獄が待っており、好きな音を選択することはできません。

私はジャズから脱落した人間です。ジャズをやり始めたころ、正直「出来るや」。と勝手に勘違いしていたのです。しかし、ジャズはクラシックのスケールの10倍ぐらい音列(スケール)を覚えなくてはならず、まさに確率の学問なのです。少ないメロディのガイドに対して、何通りかの可能なスケールをはめ、気持ちの良いテンションコードを弾く。まさに、自由の中の「条理」。私には地獄でした。

私の弾き語りのレッスンはそれのライト版。ジャズに比べれば選択肢が少ないので、知識量が少なくて済みます。

メロディーを知るには、スケールを知り、和音を知るにはスケールをマスターする。

メロディを聞いて私はすぐに和音をはめられます。これは小さいころからの感覚もあります。音遊びが好きな子供だったので、「これよりはこれがきれい」というように感覚で音を学べる子供だったのです。おまけに友達も少なくて・・・。まあそれは置いておきます。大人の方でも10人に二人くらいはこの感覚を持っている人、実はいるんです。小さい時からジャズが好きだった人や、実は歌がうまい人に多いのです。前に、歌のうまい人から伴奏の依頼があったとき、「そっちの音より今の音が好きだからもう一回」なんて言われたことがありました。これは本当に感覚の問題なのですが、実はこの感覚が必要なのです。

「重たいと思ったら連続5度だった。」「連続8度で弾き続けていたら、伴奏に聞こえない」と言われたり。ジャズの場合は「ミドルC」というポジショニングをまず教わります。何も知らないでミドルCポジションを弾くのと、「そのほうが横の動きが少ないから、ミドルCポジションの必要がある」とわかっているのとではだいぶ違いますね。

メロディーからあらかたの調を割り出し、さらに和音を当てる。

メロディーを聞いたときに、スケールが思い当れば、なんでもできる。こんな感じです。スケールというのは現実社会でいうと「出身地」みたいなものです。どこそこ出身の〇さん。住所でいうところの「東京都」みたいな感じ。和音はその中にある「足立区」や「江東区」といったような区分です。そして、その和音には代理和音というものがあり、それがとても重要なのです。いわゆる「姉妹地域」みたいなものです。これはある意味発想力も必要です。

私のピアノ弾き語りレッスンを受けた方は、おじいさんになっても一人で楽しめるだけの知識量がありますので、将来ひとりぼっちになってもピアノで一生遊べます。おまけに、海外へいっても通用するだけのセッション力は身についているはず。です。

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