声帯結節のためのボイストレーニング
今回は、ぜひこのタイトルでブログを書こうと考えました。と言いますのも、実はうちのYOUTUBEに、「この発声の練習をしたら、(声帯結節が)治りますか?という趣旨のコメントが入っていて、それに対して丁寧にコメント返しをしたのであります。
しかし、趣旨の中でも、「声帯結節は、同じ発声の方法を繰り返していると、手術などをしても再発リスクはかなり高くなります」ということについて詳しく話をしているのにどうしてだろう?と考えておりました
そうしたら、原因がYOUTUBEのリストに入れられているその他の動画にあることが判明。
YOUTUBEって便利なのが、ある人がカテゴライズしてチャンネル登録ができたりするのです、例えばこの動画だったら
「声帯結節」。という文言でリストを作るとします。
そうした場合、うちのボイストレーニング以外の動画もそこに埋め込めることができるので、連動して場合によっては登録者が増えたりします。これは、チャンネル登録者数を増やしたりするときに使う人もいるのですが、その関連動画の中に例えば
「このトレーニングをやってポリープが消えた!」
などという動画があるとしたら、どう思うでしょうか?何も知らない方は勘違いしてしまう可能性が多分にある案件だと私は思ったのです。私はYOUTUBEのアナリティクスをみて分析をしております。一体うちの動画にどういう経路でたどりついているのか?というところを見ており、その中で気づいた点です。
ボイストレーニングで結節やポリープが消える発想は大変危険。
そもそも、「病気」ですから、ボイトレで治りません。ボイトレで消えたらお医者さんはいらないわけです。基本的に、ボイストレーニングに実際に来校される方の中にもたまに、体験レッスンの時に「こういう症状がありますがお医者さんに行ったほうが良いですか?」と聞かれる場合は、必ず先にお医者さんに行っていただきます。中には、ボイトレで何とかなる。と思われる方もいらっしゃるのです。ですが、
お医者様に先に行っていただいた際に、「発声に関するトレーニングを行ってもよいのか」を必ず確認してもらってからでないと来校していただけません。(当校の場合は)
講師の先生がたにも症状を生徒さんが訴えている場合は、トレーニングに先に入る前に(体験レッスン時にそれが分かった場合)先に、確認を取っていただきます。
ポリープは基本的に全音域がかすれて出にくい状態ですから、本来は絶対安静ですし、声帯結節も投薬治療と、手術がメインで、経過観察で良い場合でも基本は安静。と言われるはずです。例えば
「声帯萎縮で年齢的なものが原因で、外科的処置や投薬などは基本的にしない」。という場合はまたお話は別です。
叫びすぎてしまって声が出ないとか、原因がはっきりしている場合は、ボイストレーナーはあくまで補助的役割、そして、声帯の結節の手術後に、きちんとした発声を身につけて再発防止に努めていただくのが、我々の役割です。
久々に私のほうでここはきちんと徹底して周知していかなくてはならない案件であると判断いたしました。
ムラーラミュージックオフィス
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