青年よ、滑舌を抱け!

一般的な滑舌と、読みの滑舌のレベルの違い。

最近、何故こんなに忙しいんだろう?。と思って色々考えていたら、今ちょうど生徒さんの年度末に向けての査定やらオーディションやら、ボイスサンプルの更新などで、音声チェックが次から次へとやってくるのだという事に気づきました。

ここで一つ大切なことなのですが、養成所やワークショップで指摘される「滑舌」のとらえ方がが、受け取り手と指導する側違っている。という事です。

だいたい、指導側の演出家さんや、ディレクターさんなどが言う「滑舌」に気を付けて。には、表現の部分での滑舌の事まで含まれています。

一般的に、ただお話をする際の滑舌では事足りない。という事です。

性格には、一般的な「滑舌」と同じく、なのですが、ただ「ちゃんと言えている」だけだと不足している。という事なのです。

滑舌でアウトになりがちなのは・・・。

だいたい、芝居をやる際の滑舌で起きやすいのは、

すっ飛ばし、噛み、流れ、置き換わり です。

これ、細かくお話しますと、

1のすっ飛ばしは、例えば「相談なさって」と言う言葉の場合に、「相談なすって」や「相談なっって」など、本来明瞭に「さ」を言わなくてはならない場合にも、音が飛んでしまっている状況の事です。よくあります。

2の「噛み」は、読んで字のごとく、「噛む」ことを言います。勢いよく言葉を発して、躓いて、転んでの状態に置きやすいです。

3の「流れ」は、「コロラド州」などのように、同じRRや「査察官」などのことばの「SS]のように、やはり重なる音でもたついて、次の言葉へ急いでしまう事です。

4の「置き換わり」は「前から」を「まいから」と読んでしまうように、無意識中にほかの言葉と入れ替わってしまうように「聞こえてしまっている」状況を指します。

いずれにしても今私がお話していることは、「それって、普通レベルで見ても滑舌が悪いってことじゃないの?」と一見思われるかもしれませんが、

おそらく普通の方が聴いたら、「滑舌が悪いなあ」位にしか思えないレベルです。

言えていると言えば言えているし、言えていないと言えば言えていない。でも何がどうオカシイのかまではわからない。

こういうレベルだと思いますが、本人の認識がそのレベルだと、残念ながら治すのに、気づく方に比べて5倍時間がかかります。

先生はわかっていても、改善点はわからない。もしくは余裕がない。

以前もちらっとお話しましたが、養成所の先生は現役のナレーターさん、声優さんのプロです。おそらく若いころからかなり訓練をされています。ですから、「滑舌が出来ていない」ことに関しては、誰よりもアンテナが高いと思います。

ですが、一人一人ここがこうでああで、と指摘するほどじっくりと向き合える時間は養成所に関しては100パーセント皆無です。

ですから、ムラーラの様なスクールを探すのです。

しかし、言われたことがあるのが、話し方のボイトレのスクールに行ったけど、1からの基礎と滑舌の基礎練習からで、結局のところ1から又やり直し感がある。それだと、当たり前だけど言えてしまうので意味がない。

と言うものでした。言いたいこと、よくわかります。確かに、それだとただの反復練習になりかねません。

我々レスナーは、養成所のプロが取りこぼしてしまう滑舌の指摘を拾わないといけないんです。

今現在、オーディション対策で行っていますが(宮島知穂特別レッスン対応の方のみです。オーディション限定でアドバイスを受けたい方は、通学の方と違い、時間内のみでのアドバイスとなります。)

1分の自己PRの音源に対して、〇〇→滑舌が甘い 〇〇→さがすに聞こえる 〇〇〇〇→音の種類が単語レベル内でも微妙に変わっている

など事細かにアドバイスしています。

2回目にどれだけ治っているか・・・難しいところですが、何度も送ってもらいます。慎重な生徒さんだと、一回で全部治そうとして、リテイクまでかなり時間がかかります。

でも大事なことです。

というわけで、滑舌の事をしっかりしっかりやっていきましょう!

 

 

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