滑舌問題の「認識間違い」を起こさないために。

滑舌を「即治す努力をすべき人」と、「ちょっとで良い人」の違い。

今日は少しシビアな内容です。

実は、本当に滑舌のトラブルを何とかしなくてはならない人、のほうが、滑舌問題の深刻さについて深く考えていないパターンが多かったりします。

当校にいらっしゃる方の多くは、「滑舌の事を色々言われるが、何をして良いか実際わからない」という方です。

「滑舌」について、注意は受けるため、自分でYOUTUBEなどを見ながら改善を試みたが、一向に良くなった。と言われないというパターンです。

では、今まで私が受けた相談の中で、どういうものがあったかをお話していきます。まずはちょっと珍しいものから。

◇人前で話しをする仕事に就いたばかり。デビューの前の試験で「マウスノイズがひどい。くちゃくちゃ音がするからそれを治してください。治さないと現場に出せません。と言われた。

今流行りの宅録の現場。宅録でやるワークショップ。やはり、マウスノイズやタンノイズがひどい。勿体ないので治してくださいと言われた。

どちらもノイズに関する問題ですが、この方たちの場合には、比較的早い段階で改善が見られました。スポット受講の方々です。(宮島代表特別レッスン)

ただ、この場合にも鳴っている場所がそれぞれに異なっていたり、年齢や生活環境などで条件が異なるため、やはり一人一人個別に見ていく必要があるのです。

短期では改善は不可能、そして長期にわたる自己トレーニングが必要なケース。

実は、養成所や専門学校や事務所のレッスンなので、「毎回滑舌を指摘される人」

というのがこれに当たります。今回一番言いたかったのは、よほど事務所が厳しいから。という理由ではないのに、毎回「滑舌が」とか「●行」が甘い。という具体的な指示を受ける方は、今からでもすぐに滑舌に関する何らかの訓練を試みる必要があります。

毎回毎回滑舌を指摘される場合は、ほとんどの方が 軽症~重症の舌癖を所持していることがほとんどです。

例えばもともと不正咬合である、とか上の前歯と舌の前歯がきちんと合わさっていない。だとか、見た目でも明らかに歯並びや舌の位置の不良などがみられる場合もあれば、

ぱっと見ではわからない場合もあります。でも、わからないけどご本人が自覚的に顎関節症がある。というパターンである場合にはやはり舌癖を疑うべきと考えます。

そうなった場合には、歯医者さん、カイロプラクティックよりも前にまず滑舌訓練の必要性があります。

重要な事は、毎回滑舌を注意される方と言うのは、デビューできても、宅録で仕事を取れても、所属できても、ずっと「滑舌」問題が付きまといます。

わかっていればもちろん良いですが、「そんなに大切なことではない」と言って、実際に仕事がもらえる様になって、後から現場を追われるような事態にもなりかねません。

何もしないで自然に良くなる方は、そんなに毎回指摘される人ではないのです。

という事を強くお伝えしたいと思います。

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