声帯萎縮とは?
今日は声帯萎縮について書きたいと思います。時々「声帯萎縮」に関するお問い合わせ(レッスンのお問い合わせ)をいただくことがあります。皆様YOUTUBEの「声が出なくなった方のためのボイストレーニング」の動画を見ていただいて、またブログも探してお問い合わせいただいております。
いわゆる「声帯結節・ポリープ」とは違い、安静にすることが良いわけではないので、むしろ発声のトレーニングにより訓練するほうが有効であると、お話ししています。
声帯萎縮は、基本的に年齢的なもので診断を受ける方が多いです。また、「声帯溝(せいたいこう)」と同じような原因で声が出にくくなるのですが、過去うちに声帯溝の若い生徒さんがいらっしゃいましたが、ある程度若いうちの声帯溝の場合、トレーニングはかなり難易度が高かったです。
声帯萎縮の場合は声を出したほうが良い?
例えば耳鼻科さんに行って、「高い声が出ません」という訴えをしたとして、お医者様からみたら「高い声が出るようになるかならないか、もしくは、今の現状で若いころと同じ声が出せるかどうか?」というところに言及をした場合に「難しい」という回答になってしまいます。
ただ、今まで該当する生徒さん方を拝見しておりますと、「歌うことが難しいということなのか?」と半ばあきらめてしまう方が多いように思います。
特に女性の場合は、高くて(場合によっては太くて)きれいな声だった声と比べて現在。男性の場合は、若いころの 低くて(太くて)たくましい声と比べて現在。
ご自身の耳に聞こえてくる声の違いに愕然とされる方も多いようですが、実は「まったく同じ声に再現」というのはなかなかのハードルではありませんが、「かすれのない、つるっとした、きれいな声」に向けてトレーニングをしていくと、「今出している声が若い頃より、なぜか高い声できれいで不思議だ」という女性の生徒さんも結構いらっしゃいます。
「治るという考え方は得策ではない」。
最近思うことなのですが、私は学生の頃より今ずいぶん体が小さく(痩せて)なっているのですが、やはり年齢的なものやホルモンバランス的なものは避けて通れないな。ということなのです。
基本的に風邪をひかないように気を付けているのですが、それでも女性特有の不調というのが出てきます。これは年齢的なことによるものが多いのだな。と最近本当まいっています。
実は、そういったことも相まって「若いころに出せていた歌声」と今とでは、ある部分良くなり、ある部分はやはり足りなくなっているのです。
我々のように定期的に人の前で歌うような人間はやはりメンテナンスに相当な神経を使っています。これはあくまで私の主観ですが、年齢といったような不可抗力に逆らわないよう、「食い止める」ための発声練習というスタンスで行っています。
いわゆるメンテナンスです。
形は変わっていくのですが、今の体、声で出せる最大限のものを作っていく意識というのが重要ではないか?と考えています。
コメント