声帯結節を疑う声(ほぼレッドな状態の声)について
こんにちは。ムラーラミュージックオフィス代表宮島です。ここ最近ブログをさぼってしまっておりました。ブログを書かない間にも、色々舞台を見に行ったり、生徒さんのレコーディング対応レッスンを行っていたりしておりました。
良く私自身も生徒さんに「こういう声が声帯結節の方の声ですよ」と実際にお伝えすることはあるのですが、なかなか具体的に伝えるのも難しいので、今日は具体的にどんな声が「結節予備軍なのか?あるいは結節にり患しているのか」ということをお伝えしたいと思います。
声が「嗄れる、かすれるよりも、異物感」。
例えば、もともと「ハスキーな声」と呼ばれる方は世の中で多いと思います。私も割と「歌声がハスキーですね」と言われることは多いのですが、空気感が通常で多いハスキー感と、結節があって、空気が漏れる感覚はだいぶ聞いてみると違っています。
その感覚は、空気の流れ方にあります。通常でハスキーな方というのは空気の流れ方が細かく細いのですが、異物感があって声にならずに息の流れが強い場合は「息の粒子が粗い」という特徴があります。
その空気の流れの声を一通り聞いていると、そのうちに「がり」。と、小石が混じるような「がりっと感」が突然現れます。
怖いのは、そのあとの対処法。
声帯結節またその予備軍の場合、その後の対処が大変重要となります。そのあと、もしかすると「あれ?声帯のつきが甘いな?では、声帯閉鎖のトレーニングをしよう。」ということになった場合やり方を間違えると大変危険です。
実は、声帯閉鎖のトレーニングというのは声帯の緩みの感覚がキチンと自覚できた後に行わないと、より声帯表面にダメージとなります。そればかりではなく、指にできたペンタコと同じで、「同じ持ち方、同じ圧力」で使うのと同じ様に、「同じ全身力み、同じ息の吐き具合、同じ喉への力み」を繰り返しすることにより、手術等で声帯の結節自体が取れた後にも再発のリスクを自ら生んでしまう。ということになりかねません。
最近見かけた結節の方にも、「とにかく息を吐くトレーニングをゆっくり行い、口からだけではなく、鼻からも息が吐けるようになるトレーニングを引き続き行ってください」とお伝えしました。
この、小石が「がり」っとする感覚、おそらくわかる方もいらっしゃるかと思います。ポリープは音域全域に現れるのに対して、結節はある音域に限られることが多いです。これは個人的な意見ですが、「その音域自体に問題があるのではなく、その音域を出すときに使うすべての力の使い方」に問題があると感じています。なので、人により、高音域に出やすい人、低音域に出やすい人で分かれます。
また、お医者さんに行っても「結節でもポリープでもない」という診断をされる方には、鼻茸や上咽頭炎・また逆流性食道炎などでの嗄声の可能性を疑うのが過去の中では確立として多そうです。
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