小手先の滑舌トレーニングは限界が来る。

 小手先の滑舌トレーニングはいずれ限界が。

まず、矛盾していますが、世の中にはそこまで滑舌にこだわる必要がない人。というのみ存在します。

その方がたというのは、ご自分がすでに独自ルートで太客を抱えているナレーターさんです。

太い客=ふときゃく、というのは、必ず決まって以来がある確実なお客様。という意味です。

もし、そうであればその方でないと出来ないお仕事。として依頼されているわけですから、そこまで滑舌にこだわることもないのです。

ですが、大半の方の場合には

ご自分で顧客さんとつながるよりも、エージェントや事務所を通してつながって、もしくはボイスサンプルなどを聞いていただいてご指名をいただいて、初めてつながる。

というパターンが多いと思うのです。その場合一番困るのは、

1 過去、事務所などに滑舌に関する指摘のないまま来てしまっていた。そのため、自分には滑舌の問題はないと思っていた。

2 自分の滑舌の問題に気づけていないのに、クライエントが広がってきた瞬間に初めて「滑舌」が気になるといわれて何をしてよいかわからない。

3 そもそも根本的に自分の滑舌に問題があるとも思えない。

そうです。このパターンの中で一番問題が根深いのは、どなたでしょう?

答えは、3番の「そもそも根本的に自分の滑舌に問題があるとも思えない。」というパターンの方です。

 滑舌の問題は、ある種歯の知覚過敏と同じ。

ぼっと考え事をしていた時に、滑舌の問題って何となく歯の知覚過敏と同じだな?と思ったのです。

アイスを食べて「きーん」と歯が痛むとき、アイスによってものすごく痛く感じたり、そうでないものがあったり、またほかの食べ物で痛く感じたり・

食べているものや、感じる人によってその「痛み」の度合いが違うのと同じように、ある人の「らりるれろ」を聞いたときに、「がたついてるな~」と思うのだけれど、

また別の人が聞いたら「そうでもない。」と思ったり。

これもそれぞれの知覚の問題でもあると思うのです。

昨今、カラオケで点数が出て、音程やリズムをかなり正確に歌う人が増えてきました。

今も、AIが喋れば滑舌は間違いないのかもしれません。

もう少し進歩すれば、AIの文章でおかしなアクセントの部分も改善されてしまうかもしれません。

今はナレーション情勢も移行期に来ているのかもしれません。移行期の真っただ中にいる我々にとって、正しい日本語。心地の良い音。というのは、むしろ少数派ではなく

多数派になっているのかもしれません。

要は素人さんの方が耳が良い可能性がある。という事なのです。

そうなると、プロはそれを最低でもわかっていなくてはなりません。

ムラーラに滑舌相談に来られる方のほとんどは、もちろん自覚があってこられるのですが、

それでも、中には「人に言われてきた」という方も少なくありません。

人に言われても、自分ではわからない。という方もいらっしゃいます。ですから、小手先で早口言葉やあめんぼあかいなを行っても、根本的な解決になりません。

ムラーラの生徒さんでは、いまや私が開発した滑舌メソッドで、かなりの舌癖が改善された方。

もいらっしゃいます。

継続は力なり。

是非、オンラインレッスンを受講ください。

 

 

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