これからナレーターになる方のためのレクチャー講座
実際は、やはり対面の1対1のレッスンありきの内容となっておりますので、細かなニュアンスが伝わらないかとは思いますが、こうやって時々ナレーターになりたい方のためのレクチャーを掲載していきたいと思います。
実際にナレーターになるには?
実際にナレーターさんになりたいのであれば、やはりナレーション専門の事務所を当たるのが一番かと思います。ナレーションをやりたいのに、アニメのアテレコがメイン、という事ではなかなかナレーションのお仕事にはありつけないと思います。あとは、ナレーションを最終的にやりたいために結婚式などのMCの事務所に入る。というのも一つの手だと考えます。事務所も今は多様化していますので、結婚式のMCでも、「ほぼタレントと同等な方のみを採用している」ような所だとか、芸能事務所の延長線のようなところもあります。そういう所の方が、報酬が良かったりするのですが、ただ選ばれる基準も相当厳しいように見受けられます。
ナレーションのレクチャー開始
本日のお題は、最近私がはまっている「京都探訪記シリーズ」。これはすべて私がシナリオを書いております。今現在3パターンまで作りました。まだ公開はしていません。ちなみに、こちらのサイトから、すべてのナレーション原稿をDL出来る仕組みを作りましたのでご参照になさってください。
本日のお題「京都探訪記」(途中まで)
1行目 京都 祇園
京都 の入りが大事。祇園はどうおさめるか?
冒頭の「京都」の「きょ」の音。あまり高く入りすぎても良くない。祇園 ぎ お んの「お」の音を高くしすぎるとうねりが発生する。
2行目 祇園四条駅から歩いて5分ほどの場所にある 八坂神社
「祇園四条駅から~」ながれをスムーズにに「八坂神社」でストンと落とす。
人によっては「駅から」で、一旦句読点をうって読む方もいるかと思います。特に指示はありません。基本的に数字、人名はニュースの場合は強調される文言となります。ナレーションの場合は、ほどほどに。ですが重要項目なので「5分ほど」は丁寧に。
3行目 朱色の鳥居が、存在感を アピール
朱色の鳥居が よりも「存在感を」を少し引き立てる。
最近ではあまり抑揚をつけないナレーションが主流なので、1音1音のどこに重きを置くかを常に意識します。
4行目 境内を進むとさまざまな模擬店が立ち並ぶ
5行目 修学旅行の学生さんのお土産処という感じだ。
4行目と5行目はつながりを持って読む。
4行目5行目は文面の流れを良く感じる。「立ち並ぶ」。で一旦トーンを末尾で占めるが、5行目につなげたい。
6行目 美御前社は女性の美の神様として名高い。
まず「うつくしごぜんしゃ」これは読めない方が多いと思います。
読めない感じや、滑舌的にひっかかる文面はあえてナレーション練習用に入れております。
7行目 「多岐理毘売命」など、誇り高き三女神が祀られている。
原稿の中の読めない漢字は即座に調べます。
例えば判例文など、難しい文章のナレーションの時などは場合によってはカナを振っても意味が分からないときがあります。意味が分からないとナレーションは読めないもの?と思われがちですが、プロは「まったく知らないことをいかに知っている風に読むか」という事に全力を注ぎます。
「たきりびめ」実は滑舌的にも言いにくいので反復練習を。
たきりびめなど。この文言が連続的に言いづらい。反復練習します。「誇り高き」と「三女神(さんじょしん)はピックアップして意識的に読んでいきます。
次回後半をお届けいたします。
前半だけでもだいぶ長くなりました。声優養成所に通われている皆さんもぜひご活用ください。
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