ナレーションを棒読みする。というのはどういうことなのか?
皆さんこんにちは。ムラーラミュージックオフィス代表 宮島です。
本日の記事のテーマは、「推奨されている、なるべく棒読みをするナレーション。本当の所はどういう意味なのか?」というお話です。
ここ最近、作りこまないナレーションが推奨されることが多くなってきました。
生徒さんの中にも、「事務所から、なるべく棒読みでと言われている。」というお話をされる方がいます。
その際に、「棒読み」という表現に大変困惑される方がいらっしゃいます。
確かに、世間一般的にイメージする「棒読み」というのとはだいぶ違っています。
大手の企業のCMなどを読まれているプロのナレーターさんも、最近は昔に比べて「たんたんと」読まれているのが現状です。
ただ、「声が良い。」。
これは絶対条件です。ただし、声が良い以上はぶっちゃけ「何もしなくてよい。」というイメージも抱きます。
ちなみに、CMを読まれている女性、男性で多い声質を分析してみると・・・。
□女性
・低音で、深みのある声。水面に石を落とした時に波紋が広がるような感覚のする声。
・高音君だけど、残る声はやや低め、奥行き感がある。言葉が移行する際に多めの空気が混じる。
・声優さんに多い声。高めで圧があり、「元気なイメージを醸し出せる声」。
□男性
・男性にしてはやや高めで、まるで歌を歌っているかのようなアップダウンのないフレージングが出来る声。
・深くて低くて、のびやかな声。少々ハスキーという表現をする場合もある。
・少々鼻にかかるような高さの声。滑舌が明瞭に聞こえるイメージのある声。
などです。
以前私の方でアップした動画、
こちらの方で読んでいる私の読み方は、「棒読み」の類ではなく、むしろそれ用に作りこんでいるものです。
ナレーションにも色々とパターンがあるので、適材適所。というわけではありませんが、
その「もの」で一番必要とされる読み方。というのはありますので、まずは、声づくりとして
その「もの」を読むのに適している声。というものを作っていく過程を是非してみてください。
実際の「読み方」はその先のプロセス。となります。
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