ここ1か月でいろいろ思ったこと。
タイトルにありますように、ここ1か月特にいろいろなことを考えておりました。実は、お忍びで(お忍びというより、もうここに書いてしまっている時点で全くお忍びではありませんが)北海道に3,4日ほど行っておりました。一番の目的は、チャリティでいつもご協力をいただいている「日本醤油工業」様の工場の見学と、社長様との色々なお話をさせていただくことが目的でした。
多くの従業員を抱えていらっしゃる社長様とのお話はとても活力にあふれていて、それでいて「伝統を守っていく」。という一本の柱のようなものを間近で感じさせていただき、大変感慨深いものがありました。
実は、チャリティコンサートの日程が決まってはいるものの、なかなか気分的に作業が進まず、でも連休を通じてようやく「さてやるか」という気持ちになって参りました。
テーマにも書きましたが、「時代を読む力」。ここ数日、特に私がテーマとして紋々と考えるようになりました。私のが今率直に思うのは今後、いろいろな多様化を経てとても大きな局面を迎えていく日本だと思うのです。
新しいものを取り入れる力と伝統を残す力。
ここで書いた「伝統」というものは、もっと大きいくくりで考えて「人間でないと残せないもの」「人間でないと表現できないもの」という意味になります。
あくまで私の主観になりますので、的外れな部分も多くあると思いますが今回のような伝統的なお話を聞くシーンとは別に、例えばアイドルの子たちやYOUTUBEをやっている子たちなんかはどちらかというと「常に新しいものを考え出したり、生み出したり、追いかけたり、発信したり」する人たちで、ほかの人がやらないことを考え出したり、それを「流行」として仕掛けたりするわけで、私なんかはとてもそんなことできないな。と思うのです。
むしろ、こういったこととは真逆なことを探求しているような気もいたします。
屁理屈になってしまうかもしれませんが、私はマッサージは5分100円のマッサージ機ではなく、人の手でやってもらわないと全然楽にならないなあ。と感じます。ここ最近で聞いたのは、占いも今はAIのほうがより数奇な確率で叩き出せる。なんて言うことでした。
「人が何かをする」というビジネス=サービスは、サービス業からどんどん撤退をしていって今ではコンビニのレジも自動計算になってますし、ファミレスもそういうところがどんどん増えてきて、人件費がどんどん削減できるようになってきて、もちろんそれはそれで時代の流れ的には、通常だと思います。しかし、こういう時代の流れの中で
我々ボイストレーナーは、むしろそういったところに逆行した「人間じゃないとわからない、出来ない」という五感をフル活用して、機械では埋められない感性をどんどん養っていかないとならないな。と思ったのです。
年齢が関係ない時代。
年齢を重ねているから、多くのことを知っている・・・。
という時代は、もうない。とここ最近肌で感じます。なので「自分のほうが年が上だから」という理屈は、今の時代に合っていない理屈だと感じることも多い世の中だな。と思います。
だからと言って「年齢を重ねていることに価値がない」というのではなく、「あの頃は、ああだったけど、今はこうなのですね」とお互いを認めて共存する世界感を作っていくことの必要性を本当に感じます。
今では、芸術(アート)の在り方も、変わってきているようですし、音楽も「流行り」の形も「個々」になってきていますし。
本当に「多様化」しているなあ。と思うのです。
私の強みは、先入観がないことなので目の前に転がっている事実を「なるほど」と受け入れる柔軟性はまあそこそこあるほうではないか?と思います。そういったことは、生徒さん(生徒さんに限らず若い方)に伝わるようで、気さくに、垣根なく、付き合っていただけます。うちの先生方にもコミュニケーションのあり方など、よくお話をさせていただき、みなさん本当温厚で柔軟な方ばかりです。
こんな折、いつか自分も「ボイストレーニングのお仕事してみたい」。なんて思う方が一人でも現れたら、なお素敵かな。
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