話すボイトレ(声優ボイストレーニング)の近況
話すボイストレーニングコースの生徒さんが実際どのようなトレーニングを行っているかを細かくご説明いたします。以前は、声優コースの方は基礎的なボイストレーニングを1時間のうちの30分ほど行い、原稿読みを比較的中心に行っていました。ですが、ナレーションをする方や声優さんほど、体をもっと柔軟に使ってほしい=なぜなら話すこと=生活だから。
という思いから、歌のトレーニングの方と同様、もしくはそれ以上に体についてのメソッドを多く行います。
声優さんナレーターの方の仕事のメンタル面。
これは冗談ではなく本当のお話です。この声のお仕事の方へのメンタル面のケアは本当に必要です。なぜなら、「役どころ」と「自己」の狭間に立たされ、ナレーターの方の場合はご自身そのものの「声」に対してネガティブな方向にさえ向いてしまう事があるからです。これは、歌を歌う人も勿論同じですが、特に音楽家でなく「歌い手」さんの場合やはり声を否定されたり、声に対して「注文」がつくというのは本当にメンタル的に揺さぶられるものがあります。
これ以上自分はどうしたらよい?その自問自答の繰り返しになることがあります。数ミリのパターンで声の高低を調節したり、ありとあらゆるネタを試して、息の量も調節して、持って行って初めてOKになることもあるぐらいなのです。
滑舌が気になる場合、骨格から気にするべき。
滑舌の良し悪しは、もちろん人それぞれですが、特に私は人を見るときに「すぐに治る滑舌か」「そうでない滑舌か」を意識します。あるいは、顎関節症によるあごのノイズなどがあるかないか、なども同時に見ていきます。しかし私たちはお医者さまではありませんので「治す」という行為には至らないので、「整える」あるいは「癖をつけない」「癖を正す」というような説明を加えていきます。滑舌を意識したトレーニングになると、つい「舌」だけを見ようとしてしまうのですが、舌を見る前に声帯を。そして頭の向きと頸椎の位置を確認します。
気道と食道の関係性は?
食道は後ろ、気道は前です。空気の通り道と声を作る機能声帯は別物。
大きい声を出したい=響く声を出したい=大量の息は必要なのか?。。。。とこのような事を果てしなく行っていくのです。
声を治したら滑舌が気にならなくなることもある。
今上記に書いたような声のもともとの「骨格」声の骨格、骨格による声を整えると人によっては滑舌とも思われていた不穏な響きの調整が不要になることもあります。ただ、歯科的な問題による(不正咬合)(舌癖=歯のかみ合わせによるもの)などはまさに歯科の先生による指導と外科的治療とそれに付随するトレーニングなどが必要となります
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