「ボイトレで人生が変わる!」を謳わなくなったわけ。

ボイトレで変わるのは、人生ではなく「姿勢」。

今日のブログタイトルは、皆さん「ん?」と思う内容かと思いますが、このスピーチボイトレ駒込校を立ち上げた当初から、「ボイトレで人生が変わる」。というスタンスを謳ってきました。しかしながら、最近ではその文言自体封印することとなりました。いや、封印というのはちょっとおかしいですが、正確には「いちいちそれを謳わなくてもよくなった」。

というのが本当のところかもしれません。

あるカメラマンの方がこう言いました。「宮島さんの所に通うと、何でそんなに変わることが出来るの?」と。

そうおっしゃるのも理由があって、カメラマンさんと言えば写真を撮る専門家ですからうちの生徒さんもプロフィール写真撮影で使わせていただいていたのです。あ、元はそのカメラマンさんがうちを紹介してくださったのでした。一番初めにお会いさせていただいた生徒さん。大人しくて、私の問いかけにも首を縦と横に振るような感じでしたが、私の所に通うようになって半年でオーディションにパスして一気に「主役級」と変化していきました。

その時に、カメラマンさんにさっきのように聞かれたのです。

メンタルトレーニング。と言われると、とたんに眉間にしわを寄せる人。

メンタルとフィジカル。この二つの文言はアスリートの方々にとってはなくてはならないものだと思います。で、あるにも関わらずアスリートではない世間一般の方にとってみれば「メンタルのトレーニング」と聞けば、何かの自己啓発か、はたまた新興宗教か、カウンセラーに相談するような、そんなものを想像する方が一気に増えます。それを私は、「何かの目的を成し遂げるために必要なもの」という認識でメンタルというものをとらえている人があまりにも多い。と感じています。

私のボイストレーニングの9割ぐらいが姿勢でほぼ改善します。「姿勢」といっても、ただいわゆる「正しい姿勢」をせーの、とやるのではなく、その方にとっての「楽な姿勢」。「正しい姿勢」。を身に着けていく。ということが大切だと考えています。

姿勢を治して、声が「わっと」改善したかたは、だいたい口をぽかんと開けています。「え?何で?」「何で声が出るの?え?」と、このようになります。今まで例えばよその教室などに行って「こうやってこうして、こうやると声がでますよ」という仕組みを口頭などでたくさん説明を受けて、それでもって声を治していって、でもそう考えるとうちは逆の方向で補填しているのです。その方法は、すべての先生も共通して行えるように、念入りに研修を組んでいます。

結論。メンタルトレーニングもフィジカルでなくてはならない。

そもそも、「感じる」。という行動は、脳が起こすフィジカルな動作であるということを認識しなくてはなりません。姿勢が常に傾いていて、首が「首」としての機能をしなくなっている人(スマートフォン等の普及による)、特にストレートネックの方などはストレートネック自体を治すことにより、声が改善するのは当然であります。=あ、もちろんこの時に発声の正しいメカニズムを理解していなければなりませんが。

なので、「ボイトレで人生が変わる」のではなく、「ボイトレで姿勢が変わる」。を今後は謳っていきたいと思います。

 

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